伊須流岐比古神社(いするぎひこじんじゃ)はもと神輿堂もしくは権現堂とよばれ、元禄14年(1701)に建立され、五社権現の5つの神輿が安置されていました。その背後には明治の初め石動山山頂の大御前にあった本社(大宮・白山宮)を移築した本殿があります。大宮(おみや)、白山宮(はくさんぐう)、梅宮(うめのみや)、火宮(ひのみや)、剣宮(つるぎのみや)に祀られていた五社権現を合祀したものです。本殿は承応2年(1653)、前田利常の寄進で建立されたもので、大工は加賀藩の宮大工黒田太右衛門尉藤原正重(くろだたうえもんのじょうふじわらまさしげ)です。本殿と拝殿はともに県指定文化財です。同神社には利家をはじめ歴代藩主が石動山に宛てた古文書が残されており現在、石動山資料館に保管されています。